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薬剤師の転職面接で評価される受け答えのコツとは?

面接試験は、あなたと志望する会社が初めて対面する大切な場。身だしなみとマナーには、細心の注意を払いましょう。ビジネスマナーがしっかりしている人は、それだけで好印象を与えることができます。会話の受け答えや、面接室への入退場の仕方、お辞儀の仕方などについて、もう一度確認しておきましょう。
また、面接当日には忘れ物をしないように。特に薬剤師免許証は忘れずに持参しましょう。

 

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面接で好感を抱かせるコツ

面接では多くの場合、初対面の面接官と話します。そのなかで面接官に好感を持ってもらい、一緒に仕事がしたいと思わせるためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

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1. 面接官も緊張していることを知ろう

面接の日、緊張しているのは面接されるあなただけではなく、面接する側も緊張しているものです。新卒時の面接なら、自分のことで精一杯になってしまってもある程度許容されますが、社会人経験を重ねている転職の場合は、相手のことを気遣う余裕も見せたいところです。そういう心持ちは面接官にしっかりと伝わることを知っておきましょう。

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2. 面接でよく聞かれる質問を事前にチェック

面接でよく聞かれる質問は、あらかじめ答えを考えておきましょう。そうすることで、心に余裕ができます。ここでは、よく聞かれる質問と簡単な回答例を挙げました。

ー (質問例1)なぜ転職しようと思ったのですか?

(回答例1)さまざまなことを勉強したかったため、前職の病院へ入職しました。夜勤なども担当しておりましたが、昨年結婚をしたため家庭と仕事を両立させたいと思い、夜勤のない仕事への転職を考えるようになりました。

(回答例2)現在の勤務先は調剤薬局の大手チェーンなのですが、自分の目標となるベテランの先輩薬剤師が少なく、私自身もすでに管理薬剤師として勤務しています。もっと経験豊富な先輩方から学びたいと思い、転職したいと思っております。

 

ー (質問例2)当社を志望した動機は何ですか?

(回答例1)現在の勤務先が、比較的大きな総合病院の門前薬局なのですが、かなり多忙でした。利益追求だけではなく、地域密着型で患者さんとの関係を作りやすい薬局で働きたいと思っていたため、御社を志望いたしました。

(回答例2)私はこれまで企業勤務で調剤業務の経験がないため、御社の手厚い研修制度や、勉強会を開催していらっしゃることに惹かれて入社を志望しました。

 

ー (質問例3)当社でどのようなキャリアを積んでいきたいと考えていますか?

(回答例)まずは御社での仕事をしっかりと覚えたいと思います。その後、後輩の指導や管理薬剤師としてのマネジメントスキルも身につけたいと考えています。

 

ー (質問例4)今後、どのような薬剤師になっていきたいと考えていますか?

(回答例)かかりつけ薬剤師として地域の方々に信頼され、御社に貢献できる薬剤師になりたいと思います。

 

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3. 面接官が知りたいと思っていることを知ろう

面接がうまくいかない理由として、面接官の質問の意図を取り違えて答えているケースがあります。このようなことが面接の間に何度もあると、コミュニケーション能力が低いと思われたり、一緒に仕事をするのが難しいと判断されたりします。

そのような事態を回避するために、以下に挙げた、面接官が知りたいと思っているポイントを知っておきましょう。

  • どのような環境で調剤を行ってきたか
  • 応需した経験のある診療科目
  • これまでの勤務先の規模
  • マネジメントや店舗運営経験の有無
  • 後輩や部下を指導した経験の有無
  • 転居を伴わない異動は可能か
  • 結婚、産休・育休の取得予定

これらのなかには、面接官から明確に質問しにくいものもあるため、面接官も曖昧な尋ね方や世間話のように話題を振ってくることもあります。そんなときは、さりげなく相手が知りたいと思っていることを話すようにするのがベターです。しかし、言いにくい場合には、場の空気を悪くしないようにやんわりと流しても構いません。

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ここで差をつけたい!面接で評価される受け答え

面接では面接官から聞かれたことに簡潔に答えることが大切です。しかし、ときには簡潔に答えにくいものや、正直に話すとマイナスの印象を持たれてしまうこともあります。ここでは、よくある答えにくい質問の受け答えについて紹介します。

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「何か質問はありますか」には掘り下げる質問が◎

面接官からの「何か質問はありますか」という質問に困った経験がある人は少なくありません。しかし、この質問はあなたの意欲をあらためて伝えるチャンスです。

例えば、「これまで〇〇科の処方箋を主に扱ってきましたが、こちらでの処方箋の特徴はありますか」「薬歴の記入にはどのようなシステムを採用されていますか」「研修制度はどのようになっていますか」など、入社後も薬剤師として成長したいという前向きな姿勢を見せたいところです。

一般的には、ここで給与や勤務時間、配属先など条件面を確認するのはNGと言われていますが、気になることがある場合や希望の条件がある場合には、ここで質問しても構いません。ただし、希望条件でなければ働く気がない、と相手に思われない配慮は必要です。「ぜひ、この会社で働きたい」という思いを伝えるとともに、面接官にも「この人と一緒に働きたい」と感じてもらえるよう質問の仕方を工夫しましょう。

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転職回数が多いときは

一般的な職種に比べて、薬剤師は転職の多い職種です。30歳代で3~4社経験している人もめずらしくありません。

しかし、1社ごとの就業期間が短かったり、あまり頻繁に転職を繰り返している場合は、面接試験で理由を聞かれることもあります。転職の理由が、たとえ「残業時間が多かった」「給料が安かった」などネガティブなものだったとしても、伝え方に一工夫をしましょう。「もっとスキルを磨けるところで働きたかった」と勉強熱心であることをポジティブに伝えるといいでしょう。

答え方のコツは「なぜ、転職を繰り返したか」という理由だけでなく、話の流れとして「これが最後の転職です!」という方向にもっていくことです。

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40歳以上で、経験が少ない

ある程度年齢が高い転職希望者の場合、面接官が気にするのは、入社後の指導係が本人よりも年下の先輩社員になるということ。プライドが高い人の場合、年下のスタッフに教えを請うことができない、ということもあるからです。
そんなときは、「年下の方に教えてもらうことにも抵抗がない」ことをアピールしましょう。特に小規模な職場の場合、薬剤師同士の人間関係はとても重要。「チームの和を乱さず、職場の雰囲気を大事にします」というコミュニケーション力と、「できるだけ早く学んで、戦力となれるようにがんばります」という熱心さをアピールすることで、面接官の不安を払拭することができるでしょう。

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ここで差がつく!面接後のマナー

面接官は通常の業務の時間を割いて、面接のための時間を作っています。退席前に「本日はお忙しいなか、お時間をいただきありがとうございました」などのお礼をひとこと添えられると好印象です。帰り際に顔を合わせた人へも「失礼いたします」とあいさつを忘れないことも大切です。

また面接試験は「受けて終わり」ではありません。面接の様子をあらためて振り返り、次回への反省材料とすることも大切です。エージェントを通して受けた面接試験であれば、エージェントからのフィードバックがあることも。次の面接試験へ生かすためのいいアドバイスになります。